定期購入でお得に買えるドライフードについては、別記事でまとめました。
定期購入で買う場合、定期的に届くのでストックが切れる心配がありません。
一方で、1回に購入する数量を多くすると単価が安くなったり送料が無料になったりするので、1回に購入する量が多くなりがちです。
このことから、「お猫様のお食事はこれ」と1種類に決めている方も多いかもしれません。
ただ、1種類だけに決めてしまうと、次のリスクが生じます。
- 販売終了のリスク
- フードの安全性に関するリスク
- 栄養面でのリスク
それでは順番に見ていきましょう。
販売終了のリスク
今購入しているドライフードが、未来永劫販売され続ける補償はありません。
製造会社の倒産やフードのモデルチェンジなどで、急に購入できなくなることも考えられます。
その場合、急いで新しいフードを探さなくてはなりません。
新しいフードをすぐに見つけることができた場合でも、お猫様によってはフードを変えるとすぐには食べてくれない場合があります。
前のフードのストックがある場合は新しいフードと混ぜながら移行させることもできますが、ストックがない場合はお猫様が十分なお食事をできず、健康を害する可能性もあります。
フードの安全性に関するリスク
市場に出回っているドライフードは、一定の品質管理がなされています。
ただし、過去には、汚染された原材料により作られたフードが大量に出回り、お猫様の健康を害した事例がありました。
そのフードの中には、プレミアムブランドのフードも含まれていたということです。
お猫様に1種類のフードのみを与えていて、そのフードに問題があった場合、お猫様への影響は甚大です。
一方で、日ごろから複数のフードを与えていれば、お猫様の健康リスクを低減することができます。
例えば、3種類のフードを混ぜて与えている場合、そのうちの1種類に問題があったとしても、お猫様の健康への影響は1/3になります。
栄養面でのリスク
ドライフードの栄養バランスは、商品毎に全く違います。
お猫様にとっての理想の栄養バランスは次のとおりです。
たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | |
重量ベース | 約60% (26g) | 約21% (9g) | 約19% (8g) |
カロリーベース | 約48% | 約37% | 約15% |
また、お猫様が1日に摂取する炭水化物の量には上限があり、体重1㎏当たり3gです。
これ以上の炭水化物は摂取しない(自らお食事をやめる)ため、炭水化物の量が多いフードの場合は、一日に必要なエネルギーや栄養を確保できない可能性があります。
ドライフードの場合、製造上の問題から炭水化物の量が多くなりがちです。
ほとんどのドライフードは、計算上、お猫様が1日に必要なエネルギーを確保する前に、炭水化物の量が上限に達します。
よって、炭水化物の割合がなるべく少ないフードを選択することが望ましいのですが、お猫様にも好みがあります。
お猫様が、炭水化物の割合が少ないフードを好まない可能性もあります。
その場合は、好みのフードと炭水化物の割合が少ないフードを組み合わせることによって、なるべく理想の栄養バランスに近付けることができます。
まとめ
今回は、お猫様のお食事を1種類に頼ってしまう場合の危険性についてまとめてみました。
- 販売終了のリスク
- フードの安全性に関するリスク
- 栄養面でのリスク
また、お猫様によっては、1種類のフードだと飽きてしまう場合もあるようです。
お猫様によって色々事情は異なりますが、お猫様の健康を第一に考えて、複数のフードをご用意してあげることが重要です。